「まだまだだ」
すると、少し離れた所に腰かけたソフィアが、素っ気なくそう言う
そして小さく息を吐いて、立てかけてある剣に目を移した
その姿を見て、また思う
初めて会った時と変わらない
ふとした時に見せる、その寂しげな表情
何が彼女をそうさせるのか
何故、そんなに悲しそうに月を見上げるのか――
そんな彼女を横目に見つつ、言葉を投げかける
「この国の女性は皆、剣を持つのか?」
「――いや。」
「…俺の国では、男も女も関係なく剣を持つ」
「そうなのか?」
俺の言葉に驚いたのか、目を見開いて顔を上げたソフィア
その姿に、そっと微笑む
単純に、こっちを向いてくれた事が嬉しくて



