間合いを取りながら、剣を振るう彼女の姿を追う 美しい騎士は、まるで舞う様に剣を俺に向けてくる 一瞬、この人になら殺されてもいいかな なんてバカな事を考える それでも、勢いよく振りかざされた剣を弾いて、彼女に切っ先を向けた その度に、どこか悔しそうに歯を食いしばる彼女 そんな事を何度も何度も、繰り返しては 彼女の体に染みつかせる 何も考えなくても、その動きができる様に 美しい花畑に 甲高い金属のぶつかる音が響く 静かに 美しく