My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ






「――ダメだ」



花畑に落ちる、俺の声




「それじゃぁ、闇雲に剣を振り回しているだけだ」



キンっと言う甲高い音と共に、再びそう言う

目の前の彼女は、そんな俺を睨む様に見つめている




「もっと、相手の動きを見るんだ」



そう言い終えた途端、構えた俺に再び飛び込んでくるソフィア


その瞬間、身に着けている薄衣が宙に舞って広がる

美しく、弧を描いて




暗闇の中で唯一光るのは、彼女の瞳

鮮やかな、ターコイズの瞳