My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ


まるで探る様に俺を見つめるソフィア

その瞳に見つめられると、まるで魔法にかかった様に動けなくなる

息もできない程に







「――・・・始めよう」



それでも、急にふいっと視線をずらした彼女

そして、ゆっくりと歩き出して建物の外に出た



月明かりに照らされて、手に持つ剣が煌めく




「頼む」



そう言って、剣を取ったソフィア


こんな美女が剣を持つなんて。と思ったけど

その立ち姿は、まるで美しい騎士の様で

目を細めて、声を落とした




「あぁ」



自分の気持ちを抑え込む様に