「それが、私の役目です」
腰にある剣に一度手を添えてから、再び前を向いて、そう言う
そう。
それが、俺の役目
「王国を守る事が、私の使命です」
剣をぐっと握る
その手触りさえも、どこか懐かしい
あの日以来
俺は剣を抜いていない――
何も言わずに、ただ俺の顔をじっと見つめる彼女
髪がなびく度に、金色の髪が月明かりを含んで銀に変わる
「そなたが殺した者にも、待っている人がいるのだぞ」
「――分かっています」
「それでも、そなたは剣を取るのか」
冷たく言い放って、瞳を歪めた彼女
そして、ゆっくりと俺に近づいてくる
音も無く――
そして、俺の前で立ち止まった
俺を見上げる、その美しい姿に
息を飲んだ



