My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ




「私も――王家に仕える者です」



その姿を瞳に映しながら、そう言う


もっと、彼女の声が聞きたくて

また目の前からいなくなる前に、何か喋らなくては

そんな想いが頭を巡って、必死に言葉を繋げた




「王国の守護を――」

「そなたも」




話し出した俺の言葉を遮る

彼女の美しく強い声


反射的に言葉を止める




じっと俺を見つめる、美しく澄んだ瞳

光を取り込んで、その中で輝く


そして、その表情を崩す事なく

小さな唇を動かした




「人を殺すのか」

「――」

「その剣で」




俺の腰にある剣に目を落とす彼女

そして、ゆっくりとその瞳を細めた