どこか冷たさを孕んだ声を聞いて、思わず足を止める これ以上近づくと、彼女が消えてしまいそうで―― 感情のない瞳で、じっと俺を見つめる彼女 それでも、突然ふっとその瞳を伏せた 「――違う」 もう一度繰り返されたその言葉が、静かに耳に届く どこか、悲しげに―― 「――じゃぁ..君は」 「王家に仕える者だ」 首を傾げた俺に、もう一度瞳を上げて 淡々とそう言う彼女 音もなく、その白く美しい衣が宙を舞う