突然現れた彼女に、再び言葉を詰まらせる
美しいその姿に、息もできなくなる
少し離れた場所に佇む彼女
背に広がる長い髪が、夜風に吹かれて舞う
じっと俺を見つめる、その瞳
月明かりに照らされて
以前見た時よりも、その姿に冷たさが残る
どこか危うく儚げで
あの日と変わらず雪の結晶の様に
触れたら消えてなくなってしまいそうだ
「言ったはずだ。ここに来てはいけない」
そんな俺の気持ちを無視して
彼女は言葉を落とす
まるで囁く様に、静かに
しかし、その表情は淡々としていて
まるで、俺なんか見えていない様だった



