「――ハァ・・・」 緊張なのか、何なのか 心臓の動きが早い 息が上がる 目の前には、あの日と変わらない 美しい花畑が広がっていた 昼間の様に、花々の色は鮮やかには映らないが 優しい月明かりに照らされて、幻想的な景色が広がる 淡い期待を胸に、辺りを見回しながら 足を前に進める そして、向かった先にあったのは あのドーム型の小さな建物 彼女がいた、場所