―――しばらくの静寂
そして、ゆっくりとその瞳を開けたグレイスに、微笑む
「ありがとう」
「よいのです」
きっと、『気』を送ってくれていたんだと思う
俺の知らないだけで、きっと毎日グレイスは父の容態を見に来てくれている
感謝してもしきれない
「ねぇ。グレイス」
微笑みながら、花を見つめるグレイスに話しかける
すると、首を傾げて俺を見つめてくる瞳
「レイア姫は...どんな人?」
真っ直ぐに瞳を見つめて、そう言った俺に
一瞬不思議そうな顔をしたグレイス
その表情を見て、しまった。と思う
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