確かにここは、光の国だと思う 温かい風が、頬を撫でて 心を穏やかにする 目にするもの、すべてが美しくて 心が高鳴る それでも、そんなものをすべて忘れてしまう程 彼女は俺を惹き付けた その姿が網膜に焼きついて 強く目を閉じても、その瞼の裏に甦る 咽かえる様な花畑の中 舞い降りた天使 夢の中に迷い込んだかと思った ――本当にそう、思ったんだ。