花畑の中にただ一人佇む 世界にいるのは、俺ただ一人 ――夢。だったのかもしれない そう思わずにはいられない様な出来事だった いや、実際夢だったのかもしれない 瞬きと同時に消えた、美しの天使 本気で天を見上げて その姿を探してしまった 美しい――女性だった 金色と銀色の、美しく輝く髪 真珠の様な肌 そして、目を離す事を許してはくれなかった あの透き通った瞳 空の水色と、生い茂る緑の色 それらを水の中に沈めて 上から覗き込んだ様な どこまでも澄んだ色――