目の前に現れた人が、果たして『人』なのかも分からなくなる そう思ってしまうくらい 見たことも無いほど、美しい 思わず、その美しさに見入ってしまう まるで女神の様に神々しく それでいて、触れてしまったら壊れてしまいそうな どこか儚い、その姿 そんな中、蜜を求める蝶の様に 無意識のうちに足が前に出る 音の無くなった世界の中に 花を踏みしめた音が鳴った その音に反応するかの様に、ゆっくりとこちらに目を向けた女性 その瞬間、柔らかい風が再び吹いて 彼女の美しく長い金と銀の髪が宙に舞った