小回りで螺旋階段を上がっていく 俺の足音だけが、世界に響く 時折上から吹いてくる風の中に、あの甘い香りが混ざっている 「どこまで続くんだ?」 グルグルと同じ所を回っている錯覚に陥りそうになった時 突然、薄暗かった階段に一筋の光が漏れた ここか。と思って、勢いよくその光の中に飛び込む 「――っ」 すると、薄暗かった世界が一変 痛いくらいの光が瞳に飛び込んできて、思わず強く目を閉じた そして、ゆっくりと瞳を広げた瞬間 俺は息をするのも忘れた