残された俺は、ただただ噴水から流れる水を見つめる
温かい太陽の光を浴びて、輝く水
それと重なって、あの日目の前で散った
真っ赤な夜を思い浮かべる
「――運か..」
呟いて、自嘲的に笑う
父さんが倒れたのは、紛れも無く自分のせいだ
見張りをしていた俺の心の緩みが
父さんを、あんな姿にさせた
俺のせい――
そうと分かっているのに
どうしてか、あの瞳に抗いたかった
何もかも見透かす、あの瞳に
俺の本当の心を見られたくなかった
分かっている
そんな事、誰よりも分かっている
だから、彼だけには
俺の弱い部分を見られたくなかった
「全部、見抜かれてるのにな」
そう言って、また青い空を見上げた



