あそこは確かに安易に近づけない場所でもある 戦の最中なら、尚の事―― 鉱山に囲まれた国、クレム 一見、完璧な要塞にも見えるが、逃げ道がない事で知られている きっともう、周りは敵で溢れているだろう 「どのようなもので?」 少し考え込む様な素振りを見せた父だが また顔を上げて、陛下に言葉の先を問いかける 「この戦を左右するものだ。王には伝えてある」 そう言うと、近くに控えていた者が恭しく羊皮紙を両手で持ってきて、父に手渡した