まさか

舞実が言ったのではない
だろうと思い、

声がしたほうを

見てみた。でも

あたしの目の前に

立っていたのは

確かに舞実で、

ものすごい目つきで

あたしを睨んでいた。

「邪魔って言ってんじゃ
ん。どけよ」

あたしは頭が真っ白で

何もできなかった。