海の幼馴染


透き通った海の青と広がる空の青が目に飛び込む。



海の独特の匂いが風にのって鼻を刺す。



波の音が心地よく耳に入っていく。



昔の私にとってこれは当たり前のことだった。
大切なものは無くしたときにその価値を知るということをよく聞くがまさか本当にそんなことがあるとは思わなかった。




今の私の過去の記憶は太陽を反射した海のように輝き、潮の匂いのように刺激し、波の音のように心地よくさせる。




過去を振り返り、ようやく自覚する
帰ってきたのだ。私の海に。