まだ誰も知らないある森の中、まだ誰も知らない動物テプテラナンタラが、みんなで楽しく暮らしていました。


テプテラナンタラは、1ぴき1ぴき毛なみやもよう、大きさなどが違っていました。


なぜそうなのかは、誰も知りません。


しかしみぃんなすがたが違うと、困ったことがありました。

テプテラナンタラたちは、自分のすがたを誰かに自慢したくてなりません。

ときには、テプテラナンタラどうしでケンカになることもしばしばでした。


「ぼくのたてがみはどうだい?すばらしいだろう。」

「あら、わたしのもようなんてもっとステキよ。」



と、いつもこんなふうに言い争っています。