あたしの幼なじみ。

ものすごいイケメン(らしい)で

一応学年で1番モテるらしい。


「…うん、まあ…。」

「おい、そいつ誰だよ?」


気のせいか、

尖った声で拓斗がそう言う。


「…誰って言われても」


誰か分からないんですよ‼︎

なんせ、名前も何も分からないからね!!


なーんて、

逆ギレぎみに、心の中でそう呟く。


うう…。

誰だったんだろう、

あのとてつもなく目立つ金ぱつの、

とてつもなくかっこいい彼は。


まだ、出会ったときのどきどきが

消えない。忘れられない。

頭から、離れない。