「ででっ?」

「へ、なにが?」


教室に着くなり美月にそう言われ、

首を傾げる。


「だーかーらっ、

今日の朝先輩と会ったんでしょ?

どうだったのよー」

「あ、そういうことか。

いやもうとりあえず、かっこよすぎた」


本当、かっこよすぎて

死ぬかと思ったくらい。


「いや、それは知ってる」

「え」

「そうじゃなくて、

どんな話したのかなーって」


どんな話、かあ。


もうなんか、隣にいることだけで

胸がいっぱいすぎて、

なにしゃべったかあまり覚えてないな。