さっきからやたらと

女のコたちの視線が痛いし…。


すみませんね、

こんなかっこいい人の隣にいるのが

私みたいな普通の女で!


…。

自分で言ってて

悲しくなってきたからやめよう。


「…藍莉?おーい藍莉」

「へっ、は、はい!」

「なんだよその返事」


ふっと笑いながらそう言う目の前の彼。


…うっ。


きゅーっと痛くなる心臓を押さえながら

先輩のありえないほどのかっこよさを

恨めしく思う。