「…じゃあ、頼むわ」

「はいっ」

「ほんとありがとな藍莉」


目を見て、しっかりと

お礼を言ってくれるのが嬉しくて。

はい!と大きな声が出てしまった。


「じゃあ明日からお願いできる?」

「大丈夫ですよ!」

「つーかどうやってもらうか」


あ、たしかに。


毎朝会えるとは限らないし…。

今日の朝みたいに。


「藍莉、家の最寄りどこ?」

「双葉駅です」

「え、マジで?俺その隣だわ」

「本当ですか?!」


隣だったんだ。


なのにどうして

今まで会えなかったんだわたしー。