イヤフォンを放置したまま、 ただぼーっと彼を見る。 遠くからでも分かる。 ものすごい目立つオーラを放ってて。 でも。誰も寄せ付けないような オーラを放ってて。 みんなの目を引くようなひと。 いつの間にか、 眠気もばっちり覚めていて、 何も考えずただぼーっと彼を見ていた。 『次は北町、北町』 耳に流れ込んできたアナウンスに、 はっと頭が現実に戻される。 いつの間にか、降りる駅に来たらしい。