危険な王子にひとめぼれ。



こんがらがってる頭がさらに

ごちゃごちゃになって、

わけが分からなくなってくる。


さらにパニックに陥ったあたしの耳に

また飛び込んできた声。


「なんて、嘘に決まってんだろ」


…へ?


おそるおそる彼の方を見てみると、

超絶綺麗な顔をこちらに向け、

冷たくそう言った。


「お前さあ、

知らない人にそういうこと言うと、

どうなるか、分かってねえだろ」

「え…?」

「こうなんの」


彼は短くそう言って、

あたしの腕を力強く引っ張ると、

近くにあった壁にドン、と

あたしを追い詰めた。