危険な王子にひとめぼれ。



今朝だって会えなくて。

今なんて、もうすっごい偶然で。


いつ会えるか分からないひと。


「…そうだよね。

美月、あたし行ってくる!」


そう言って、美月に背中を押され

あたしは金ぱつ王子めがけて走り出す。


緊張よりも、

話したいって気持ちの方が大きい。


彼の瞳に、映りたいから。


「…っあの!」


彼の背中が近くなって、

あたしは呼び止めようと声を出す。


だけど、あっちからしたら

知らない人の声だし。

振り返るはずなかった。