危険な王子にひとめぼれ。



「うん、あれだよ!

あれが言ってた金ぱつ王子!」

「うそっめっちゃ偶然じゃん!

って、それより藍莉!

しゃべりに行かなきゃ!」


興奮した様子で

ばしばしあたしの背中を叩く美月。


痛いよ美月、結構痛いよそれ。


いや、あたしだって

しゃべりたいのはやまやまだけどさ!

な、何てしゃべりかければいいの!?


うわああ、

どうしようどうすればいいの!?


思いもしない偶然に、

どうすればいいかと焦るばかりの

あたしに、美月は外へ出るよう促す。