危険な王子にひとめぼれ。



「美月、連れて来てくれてありがとね」

「いいよーそんなの!

藍莉だって、あたしが前に失恋したとき

連れて来てくれたでしょ?」


そう、前に美月が

先輩に告白して振られちゃったとき。


あたしが、美月を

ここのカフェに連れて来たんだ。


「…って、あたしは

まだ失恋してないけどねー?」

「あはは。ごめんごめん」


2人で他愛もない話で盛り上がりながら

窓から見える、外を眺めていた、ら。


「…っえ?」

「ん?どうしたの藍莉」


美月の質問が耳に入って来ないほど、

あたしの神経は

窓の外の道路を歩いている人に

集中させられている。