「ちょっと、藍莉聞いてる?」

「え、うん聞いてるよ。何だっけ?」

「…もう聞いてないじゃん」


美月の可愛さに見惚れてたんだもん。

って、あたしはおっさんか。


「だーかーら、その人どんな人なの?」

「え、んーとねー…」


そう言われて、

彼のことを頭に浮かべる。


うわあ、やっぱりかっこいい!

頭に浮かべただけでもかっこいい!


そのかっこよさを美月に伝える。


「金ぱつでー、目立っててー、

誰も寄せ付けない感じでー、

ものすごくオーラがある、

ものすごーくかっこいいひと」