「あい、笑わないで聞け」
あーくんは私をまっすぐ見つめ返してくる。
「さっきうっかり言っちゃって、否定したけど、違う。俺もあいのこと、好き」
突如、あーくんがまたもや真っ赤になる。
ついでに私は硬直する。
「え、だって、さっき、眼中にもないって・・・」
「っ、そんなの、嘘だってき、気づけよ」
あーくんは真っ赤な顔で手を差し出してくる。
「あい。俺と付き合ってください」
「さっきさんざん否定してきたくせに・・・」
「だぁかぁらぁ、悪かったよ!!」
「すっごいショックだったんですけど?」
「すみませんでした・・・」
私たちは見つめ、ふっと笑った。
そして、私はあーくんの手をぎゅっと握る。