キミの好きなもの








「・・・と、とりあえずちがうんだね?」



私はあーくんに確認する。



「ああ!違う!ほんとに!言葉を間違えた!いやー俺は一体どんな教育されてきたんだろうなぁ!!!」


彼の言葉は最後のほうは早口すぎて何を言っているか分からなかった。





「別にお前のこととか好きじゃないから!ほんとに!眼中にもないから!全く興味ナシ!」



あーくんは相変わらず大声で叫んでる。


私はもう漫画を読もうとあーくんから目を離した。



「・・・?」



なんだこれ、漫画が霞んで読めない。


しかもなんかポタポタ聞こえる。






「えっ」




どちらかともなく驚く。



「え?え?」


なんで私泣いてんの?



次第に溢れてくる涙が止まらない。