それから食堂に向かえば、いつも以上に混雑していて、一瞬入るのを躊躇してしまう
だが、空腹には勝てないので中に入れば、俺に気付いた奴等がサーッと横へと避けていく
それに疑問を覚えたが、構わずその開けた場所を歩く
そしてオムライスを注文して、すぐに出てきた料理を持ってチラリと周りを見渡せば、悠冴の姿が目に入った
...やっぱりあいつらも一緒か
その事に気分が下がったが、悠冴の隣に一人分の席が空いていたから、渋々そのテーブルへと足を進めた
近くまで来た所で悠冴が気付き、
悠「ふぉっ、ふぁく。ふぁんがいふぁやかったな。ふぉふぉふわれよ」(おっ、朔。案外早かったな。ここ座れよ)
...口ん中飲み込んでから喋れよ、汚ぇ
悠冴に冷めた目を向けながら、無言でその隣に腰を降ろした
流「朔!どこ行ってたの??」
正面に座っている流衣が、可愛く首を傾げながら訪ねてきた
...俺にはそんなの通用しねぇぞ
心の中でそう呟きながら、
『...別に。大した用事じゃねぇから、気にすんな』
これ以上聞いてくんな、という思いも込めてそう言えば、「そっか、」と言っただけで、深くは聞いてこなかった
それから黙々と食べ続け、先に食べていた悠冴達と一緒のタイミングで食べ終えた

