記憶を失くしたわがまま彼♡




その日家に帰って、お母さんに聞いてみた。



「お母さん?ちょっといい?」



「どうしたの?美緒。」


「恋って………何?」


「恋?それはね………2人を結ぶ魔法のコトバ。」



「魔法の…………コトバ………?」





「そうよ。うーん、まだ美緒には難しいかな?でも急にどうしたの?」



私は、今日あった事を全て話した。



転んで皆に笑われてしまった事。
風斗くんが助けてくれた事。



「そう。その風斗くんっていう子優しいのね。それで、その気持ちが何なのか知りたいのね?」


「うん………」



「それはね………………」





__________次の日、私は急いで学校へ行った。



早く自分の気持ちを風斗くんに伝えたくて………………。



そう。昨日お母さん言われたのは




“それはね………美緒が風斗くんに恋してるって事。”



私、恋……してるんだ……



その時、反射的に思ったんだ



風斗くんに自分の気持ちを伝えたいって………