「風斗くん‼︎」 え? 目を開けると、市川の姿があった。 あれ……? 俺はどうしたんだ? 「俺……」 「風斗くん、良かった‼︎急に頭を抱えて苦しそうにしたの、覚えてる?」 あぁ、そうか、俺は市川を見ている時何かを思い出そうとして、苦しくなって倒れたんだ。 夢を見ていた気がする。 くそ、思い出せねぇ。 でも、なぜか市川の姿を見て安心した気がする。 俺は何の夢見てたんだろう。