記憶を失くしたわがまま彼♡





そして、いよいよリレーの時になった。





私達は、自分の走る順番のところに並んだ。






本番前、愛香が風斗くんに






「緊張する……」





と言っていて、風斗くんが






「大丈夫だ。俺に渡してくれるだけでいい。安心しろ」





と言っていて、いいなぁ、と思ってしまった。






すると、尚人くんが





「俺たちも頑張ろうな。」






と言ってくれた。





2人を見ていたのばれてないよね?





尚人くんには、色々してもらってばっかりだから………





私にはもったいないと思う。







そして、今、愛香がスタートを切ろうとしている。





そういえば、水飲むの忘れたな。喉乾いたかも……





そして、愛香がスタートした。





いいスタートだった。




あまり他の人に差をつけられてない。





そして、風斗くんにパス。





私も、そろそろだな。




うっ…



レーンに入ろうとした時、わずかに頭がグラッときた。






どうしたんだろう、






足が重い。





そして、風斗くんが来た。






吐き気がする。
足が動かない。





ヤバイ、倒れる……





風斗くんの





「ハイ‼︎」






という声を聞いて、意識がなくなった。