美緒side 私は今、教室で部活中の尚人くんを待っていた。 そして、一通のメールが来た。 “尚人くん” 本文 待たせてごめんな。 今、行くから。 という内容だった。 別にメールしなくてもいいのに、わざわざメールをしてくれるところが優しい。 私は、尚人くんにどんどん惹かれて行ってると思う。 そして、尚人くんがダッシュで教室に来た。 「わりぃ、待たせて」 「ゆっくりでよかったのに…走ってきてくれてありがとうね」 そう笑顔で返すと、 「じゃあ、帰ろうか?」 と軽く肩を抱いてくれた。