記憶を失くしたわがまま彼♡




「それはそうと、美緒。今日入学式でしょ?早く準備しなくていいの?」



そう。今日は私が通う事になった高校の入学式。



「そうだった!!やばい!!ちょっと光そこどいて!!」



「んだよ。朝から忙しいなぁ」



入学式っていうことは、風斗くんに会える。



あれは、4年前。私が小学校6年生の時________




「美緒ちゃん!!一緒に遊ぼう?」



と、同じクラスだった、一ノ瀬風斗くんが話しかけてきた。



最初はびっくりした。



私はいつも1人でいることが多く、みんなも必要以上に私に話しかけてくることがなかったから………



まさか、私に話しかけているとは思わなかったからだ。



そんな私だったけれど、みんなと仲良くしたいのはやっぱり同じで嬉しかった。



「ありがとう!!」



それから、私は風斗くんと仲良くなるのに時間はあまりかからなかった。