それから、昼休みになった。



「美緒ー!!お弁当食べよ?」



愛香がいつも通りの元気な声で言ってきた。



良かった。少しは元気になったかな?



「そうだね!!」




机を寄せ合い、お弁当を広げたところで







「山下。ちょっといいか?」




風斗くんだった。





愛香は驚いているようで、




「あ、あたし??」




頭が混乱しているようだった。





「愛香、行ってきな?」


私が言うと、


「で、でも……」




申し訳なさそうに、していた。




「さっきも言ったでしょ?私は大丈夫って!!」




「分かった……ちょっといってくるね?」





と、2人で行ってしまった。





さぁて、これからどうしようかな?



と、考えていたところで





「あれ?市川?山下とは一緒じゃないのか?」




尚人くんだった。




「ん。なんか呼び出し中、かな?」





「ふーん。
じゃ、俺と食べねぇ?」





「え?いいの?」





どうしようかと悩んでいた私にとってありがたい話だった。



「俺は大歓迎だけど、市川こそいいのか?」





「私も、今、どうしようかと考えていたところだったから!!」