記憶を失くしたわがまま彼♡




「興味ない………」



シーンとなった。



あ、これはさすがにやばかったか?




「ごめん………」



一応謝った。



それから、会話は普通に続き、私はまぁ、大丈夫かな?と思った。



でも、次の日学校へ着くと




“市川美緒死ね”


“市川は、人の男取る女”


“消えろ”



などで、黒板が埋め尽くされていた。



その時私は涙が出た。



嬉しくて………




愛香が一生懸命黒板を消してくれてたから………




そして、放課後。


私は愛香に話しかけた



「山下さん。ありがとう。」



愛香はニコッと笑って



「………味方。」



「え?」



「美緒ちゃんの味方だから!!」



なんだ。みんなが言ってたのと全然違う。



愛香だって、私たちと一緒。



普通の女の子。



私は自然と笑顔がこぼれて



「私たち……友達に……なれる?」



と言ってしまった。



すると、愛香は



「もう……友達でしょ?」



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そうして、私と愛香は友達になった。