メモリーズ






2,3日してから昼休みに中庭の木の下へ行った



「来たんだ」


本から目を逸らさずに口だけが動いた


なんと答えてかいいかわからず


「え、あ、えっと・・・」


「なに?」


「このあいだはすいませんでした」


「悪いと思ってるならもっと早く来れば?」


「すいません・・・」



本を真剣に読んでいるのに口が早々と動く


すると本に栞・・・みたいなものを挟みこちらを向いて手を差し出した


「で、お詫びは?」


と、言った



「あ、味はわかりませんけどお弁当・・・」


「ふーん、食べさせてよ」


「え?」


「聞こえなかったの?食べさせて、って」


「え、あ、はい」


言われたとおり玉子焼きをお箸に挟んで立花さんの口へ運んだ


ドキドキしながら感想を待ってると・・・



「遅い、自分で食べる、貸して」


てことは、美味しい・・・?



ってことでいいのかな?


大丈夫なんだよね








「明日もよろしく」





と言って、立花さんは本を開いて顔の上へ置き寝始めた



私も木にもたれかかって目を瞑り意識を手放した