メモリーズ




そこまでだった、私が聞けた内容は

放心状態とはまさにこのことだろう

片手に持っていたお弁当が入った紙袋が手から落ち、気がついたら中庭の木の下、いつもの所に座り込んでいた

目からゆっくりと流れ落ちる涙を堪えながら



あぁ、やはり自分は悠斗に無理をさせていたんだな

自覚をしていても本人から言われると結構グサッっとくるものだ

どうしようこれから

家は?

帰っても同じだなんてよけいに迷惑するだろう





なんてことを考えていたらチャイムがなっていた

涙は流れたけど目は腫れていない

でもこのまま授業に出ても上の空で怒られるだけだろう

ならばサボってしまおう




でもどうしよう

今日の帰り・・・もそうだし

家でも・・・

どんな風に悠斗と接していいかがわからない

こんなときに友達でもいたらちゃんと話せるのだろ

でも友達と呼べるほど親しい人などはいなくて



悠斗に会わせる顔が無い・・・