目を閉じて
手を引かれるまま歩く
何ひとつ怖いことなんて
あなたがいればないから
帰り道の月明かり
歩幅を小さく
わざと遅れてみたり
ふと立ち止まるあなたを
期待したり 焦らされて

待ってるのは一言
あなたからの言葉

もっと一緒にいたい
もう少しでもいいから
そばにいたい

繋いだ手を更に小さくした歩幅で離したり
振り向くあなた
目を閉じたままの私

髪に触れて 唇に頬に
耳元で言って
首筋に肩に背中に触れて

突然の雨から逃げるように
二人きりになれる場所へ
今夜は帰したくないと
言って