あなたは今更だと笑った
振り返るたび遠くなる
あの頃みたいに駆け出して
あなたの背中に抱きついて
今夜は一緒にいたい
朝まででいいから
そんな言葉を並べたら
あなたは少し困ったように笑ってくれる
仕方ないなと頭を撫でてくれる
朝まで愛してくれる

あの頃の二人が見える

角を曲がればもう最後
あなたの姿は二度と見れない

声の限りに叫ぶなら
今あなたの名前

パラパラと降り出す雨に傘を開いたあなたの横顔が
今街角で消える

どうか足を止めて少しでいい
困って笑った顔を見せて
嘘だよと言って

今夜の天気は予報で雨のち晴れ

こらえた涙のかわりに
この街をあなたの肩も雨が濡らすでしょう

最後まで言えなかった素直に『愛してる』
二度と見れないあなたが
世界で一番好きでした

だから雨に濡れて風邪をひけばいい
熱にうなされて私を忘れてしまえばいい

今更だと笑ったあなたが
世界で一番好きでした