「星野??」 「えっ?? あ、はい、何ですか??」 「今日も何か弾こうか??」 「えっ!! いいんですか??」 「いいよ。 せっかくピアノあるしね。」 私はガラにもなく飛んで喜んだ。 まさかこんな所で先生のピアノが聞けるとは思ってなかったし。 「じゃあ今日は…」 先生は少し考えた後、 ゆっくりと指を鍵盤に乗せた。 そして、一呼吸置いて先生の指が動き出す。 静かで、少し暗めなキレイな曲。 題名はわからない。 でも… 私が知ってるショパンの曲ではなかった。