「今度ワーク提出らしいぜ。」

「嘘っ!?まじ?範囲どこ?!」

「確かP124〜136だったかな。」

「多くない!?やばっ!!
あ、範囲メモっとこ。」

「紙あんの?」

「あ、無い…
なんか紙ある?」

「無いわ。」


今度の宿題の話で
何かが起こる事なんて無いよね…




「あのさ、のり子ちゃん紙ある?」



「…へ?」

急に話をふられて変な声がでた…
しかもちゃん付け!?



「あ、あるある!ちょっと待って!」


私は生徒手帳を取り出して
名前を書いている紙を
見られないように余白を切り取って
山下君に渡した。