生徒手帳に紙を挟んで早くも六日目…

今のところ何も起こらずだった。

おまじないだけど
どこかで期待している自分がいた。

ましてや友達が成功しているし…

まだ明日があるさ、と
自分を納得させている。



学校から帰ってきて
制服を脱ぎ散らかしたまま寝転んで
生徒手帳にはさんでいる
くしゃくしゃになってしまった紙を
取り出しては見て、
見ては戻している。



「相田っちのが成功したんだから
君も頑張ってよ。」



そう呟いたけど
紙はくしゃくしゃのまま
返事をしなかった。