とか何とか話しているうちに。

「お~、いい飲みっぷりじゃねぇかお嬢さん」

小暮の口車に乗せられて、麗華は三杯、豊田は四杯のハイボールを飲まされていた。

「な?ハイボールなんてジュースみたいなもんだろ?炭酸だ炭酸」

「はい、そうれすねぇ」

ニコニコ笑う豊田だが、早くも呂律が回らなくなっている。

ハイボールはウイスキーをソーダ水で割ったものだ。

飲み口はよくても、後から効いてくる。

それを知った上で勧める小暮。

密かに腹黒い。