帰り道ただひたすらくだらない話をして帰った
私のクラスの誰々がどうのーみたいな
つまんないような話でも、秋君は笑顔聞いてくれてて
それだけで顔が緩んでしまう
《じゃあ私の家ここだから》
「おうっ 明日からよろしくなー」
返事の代わりに頷く
そして、
ーーー”ありがと”
もちろん声は出なかった
でも、精一杯の感謝の気持ち
画面じゃなくて、自らの体で表したかった
伝わったかな…?
「〜〜っっ//」
顔を真っ赤にした彼は、少年のようで可愛かった
くすっと笑うと
「じ、じゃあな!!」
手を振って小さくなってく彼の背中を見届けて、家に入る
『ただいまー。』
写真に挨拶。返っては来ないけどね
それでも気休め程度に…。

