にしても…
秋君はプレイボーイなの?
普通女の子に可愛いとか…
……あぁ、駄目。また顔が赤くなる
再び熱を持ち始めた顔を隠すように、
足を進める
《もー、笑すぎだから… ほら、帰るよ?》
「はーい笑」
はぁぁ
散々だよ…
ーーー…
昇降口まで来た私たちは、ここで別れた
《じゃあね》
「また… 明日」
歩き出そうと思ったら、
「ねぇ! 」
そう言って引きとめられた
「送ってく」
えっ!?
《いや、いいよ 悪いし》
「は?? 全然悪くないから。
つか、瀬戸さん、1人で帰るつもり?」
《そうだけど…?》
秋君は呆れたように首を振って、
「じゃあ尚更。送る」
いや、待ってよ。秋君見学に学校に来たんだよね?
じゃあ勝手に帰っちゃダメじゃないの?
「うん? あぁ、それは大丈夫だから。安心してよ」
『‼︎‼︎』
わぁお、秋君エスパーだ。
「顔に書いてあるから笑」
嘘。……はずかしっ
確かめるために、顔をペタペタ触ってると、その手を奪われた
「ほら、さっさと帰るよ?」
えっ、あ、う うん
声もスマホもすぐに出なかったから
必死に頷いた

