それから私たちは色々話した

秋君は転校生で、今日はその見学で校舎を回ってたらしい

それで私のギターの音が聞こえて、音楽室に来たんだって

気付いたら泣いてたって言うから…

なんか子供っぽいって思ったのは内緒ね?笑









ーー♪

『えっ⁉︎ もうこんな時間なの⁉︎?』

それは18時を知らせるチャイムで、いつもだったらとっくに帰ってる時間だった



「ん? もうこんな時間なのか」

《そうだねー…》





ーもやっ

ん?

ーもやもやっ

…ん??

なにこのもやもや。




「じゃあー そろそろ帰ろうか?」



『……っ』





イヤだ。

素直にそう思って。気付いたら、秋君を引き留めていた。

《あのさ、 秋君 ケータイ持ってる?》

「うん なんで?」



えーっと… ここまで来たら、気付いて欲しかった。

いざとなると、自分で言うのは恥ずかしい…。


『…はぁ。』




《アドレス 交換しない?》

私今絶対顔赤そー…笑